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寛骨臼回転骨切り術

[2018年7月3日]

ID:252

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特長

  • 股関節唇損傷の原因の一つである、股関節の不安定性を示す疾患の代表に寛骨臼形成不全があります。先天性股関節脱臼の既往のある方に多いとされていますが、元々生まれつき骨盤が華奢に出来ていて、股関節の大腿骨頭の被覆の程度が少ない方に発症します。さらに屋根の部分の傾斜がきつい方で体の軟らかい方には若い時期から痛みが出やすいと言われています。
  • この様な方は比較的早い時期(20歳代から30歳代にかけて)から、股関節痛が発症し、日常生活や社会生活に支障が出てきます。放置すると、骨盤側と骨頭側の関節軟骨が傷んできて、関節の隙間(関節裂隙)が狭くなってきます。ある程度までの損傷であれば、骨の形を変える手術により骨頭の被覆を改善されることで、安定な股関節に変えることが出来ますが、それを超えて悪化すると、痛みや機能障害が強くなり、杖の使用を余儀なくされたり、痛み止めを離せなくなったり、最終的には若い年齢で(50歳になるまでに)人工股関節置換術を余儀なくされる可能性が高くなります。
  • 骨の形を変える手術は、股関節の覆いの改善が目的で行いますが、過去の手術術後成績からすると、当科で行っています寛骨臼回転骨切り術(RAO)が最も成績が優れていますが、股関節の形によってはその他の骨盤の被覆のたりない部分に自骨を移植する臼蓋形成術や、骨盤を横切りして外側にずれた骨頭の内方化を行って被覆を付けるキアリ(Chiari)骨盤骨切り術の方が良いケースもあります。
  • RAO
    東京大学で50年前に考案された術式であり、図のように被覆が少ない股関節の骨盤を丸いノミで切り目を入れて骨頭を覆うように回転する手術です。他の手術との決定的な違いは、関節軟骨(関節の擦り合わせのための軟骨で摩擦係数が非常に小さいつるつるの軟骨)で、はみ出して不安定な骨頭を被覆することが出来る点です。
  • 手術適応は、骨盤の骨成長終了時期(15~16歳)から40歳代で、股関節痛で日常生活や社会生活が困難になっている患者様です。但し、股関節症が進んでしまっている(進行期、末期)方に適応はありません。

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