診察料・センター・部門股関節鏡手術
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診療科
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整形外科 作業用
- 股関節鏡手術
特長
- 当院では、股関節鏡手術を多く手がけています。対象は股関節唇損傷および関節軟骨障害で、骨頭の不安定性の無い股関節に対して行っています(不安定性のあるものには骨切り術)。特にFAIにより発症した患者さんを対象にしています。
- FAIは股関節の形態の軽微な変形により発症するため、治療には先ず精細な画像診断が必要です。CT・MRIを駆使して処置すべき病態を詳細に精査して手術に取り組んでおり、今までに350例(大阪医大250、当院100)を超える手術を行っています。
- 日本股関節学会股関節鏡技術認定制度のワーキンググループに属し、我が国における本手術の普及にも携わっています。
- スポーツをする20歳付近の学生(中には15~16歳位の中・高生)によく見られ、保存治療で症状のとれない方でスポーツ復帰を強く希望される患者さん、もしくは、一般人では40歳くらいに多く発症し日常生活動作や仕事に支障を来す患者さんに適応があります。
手術の内容
- 股関節唇損傷
関節唇を専用のanchorを用いて修復します。また、若年のスポーツ選手や重労働業務に従士しておられる方で関節唇の損傷が強く修復できにくい方には大腿筋膜を使用して関節唇再建術を行います。 - 股関節インピンジメントの原因である、骨のでっぱりを切除して、修復した関節唇の再断裂や、関節軟骨の障害を予防します。大腿骨頚部形態の理想は、球状の骨頭に円筒状の頚部が組み合わさった形なので、出来るだけそれに近い形態を目指して形成しています(図4)。
図4:術前後の変化(3D-CT)