病院情報平成29年度 市立ひらかた病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について（厚生労働省）

病院指標とは・・・
医療の質（病院の機能や診療の状況など）を具体的な数値で示して客観的に評価できるようにしたものです。
このページのデータは、DPCのデータを用いて厚生労働省からの全国統一された定義と形式で作成していますので、診断群分類別患者数や手術数は当院の全体を示したものではありません。また、該当件数が10件未満のものは「-」で表示していますのでご了承ください。

使用しているデータは平成29年4月1日～平成30年3月31日の期間に当院を退院した患者です。
なお、口腔外科での入院や自費診療の患者などはデータ集計の対象外となっています。
また、短期滞在手術等基本料3の対象患者（眼科の白内障手術、消化器外科の腹腔鏡下の鼡径ヘルニア手術、
消化器内科の内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術など）についても、診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位5位まで）の集計の対象外となるため反映されていません。
（現在、患者用パスの公開は行っておりません）

年齢階級別退院患者数

年齢区分	0～	10～	20～	30～	40～	50～	60～	70～	80～	90～
患者数	1880	358	247	302	468	470	992	1660	1188	200

当院は、地域の中核となる公立病院として、幅広い年齢層の入院加療を行っています。
その中でも、70歳～90歳以上の高齢の患者が多く、全体の約4割を占めています。
また、40歳から50歳の患者も増加傾向にあります。
小児患者の割合が高いのも特徴で、時間外や休日に病状が急変された場合も診断、治療を行い入院加療も随時おこなっています。

診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）

■内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
030400xx99xxxx	良性発作性頭位めまい等	50	4.62	5.15	0.00%	71.08
110310xx99xx0x	尿路感染症、急性腎盂腎炎	45	12.87	12.34	8.89%	74.02
040081xx99x00x	誤嚥性肺炎	42	20.33	20.83	35.71%	82.71
0400801299×000	肺炎等（市中肺炎かつ15歳以上65歳未満） A-DROP スコア0	26	6.31	8.67	3.85%	39.08
040070xxxxx0xx	インフルエンザ	21	4.95	6.03	0.00%	79.29

内科には内分泌内科、糖尿病内科、神経内科が含まれます。
めまいで入院された患者が多く、他には尿路系の感染症や、高齢者の誤嚥性肺炎、インフルエンザに罹患した患者も多かったです。
平成28年度より、脳梗塞などの脳血管疾患、肺炎、糖尿病が、年齢や重症度、脳卒中の発症時期や、糖尿病の末梢循環不全の合併症の有無などによりＤＰＣが細分化されました。
そのため、細分化された多数のＤＰＣコードに患者が振り分けられ、一つのＤＰＣコードに対する患者数が少なくなったため、内科にも脳梗塞で入院する患者は一定数いますが、上記の表の上位にはあがっておりません。
糖尿病と肺炎も同様です。

■小児科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
040090xxxxxx0x	急性気管支炎、急性細気管支炎	250	6.14	5.94	2.00%	1.44
040070xxxxx0xx	インフルエンザ、ウイルス性肺炎	223	5.59	6.03	0.45%	2.85
0400801199x00x	肺炎等（1歳以上15歳未満）	166	6.03	5.70	2.41%	3.45
030270xxxxxxxx	上気道炎、急性咽頭炎	145	4.81	4.84	0.69%	1.90
040100xxxxx00x	喘息 気管支喘息発作	121	7.13	6.32	4.96%	4.05

小児科では、気管支炎や肺炎、喘息等の呼吸器系疾患の入院が多いです。一次救急である北河内夜間救急センターにて入院が必要と診断された患者の多くを受け入れています。
急性気管支炎の約7割がＲＳウイルス、肺炎の約2割がマイコプラズマによるものでした。
季節性インフルエンザも多く、223人中約4割の患者がインフルエンザで入院されました。

■脳神経外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
010060×2990401	脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満 手術なし, エダラボン使用あり、また発症前（おおむね一週間前）に自覚症状や他覚徴候が無い、もしくは軽度の障害がある）	27	18.33	16.38	11.11%	73.93
160100xx97x00x	外傷性慢性硬膜下血腫等　穿頭脳室ドレナージ等あり	17	10.24	9.68	0.00%	71.94
160100xx99x00x	外傷性急性硬膜下血腫、頭部外傷等（手術なし）	13	3.54	7.34	0.00%	34.38
010070xx9912xx	内頚動脈狭窄症等　動脈造影カテーテル法とＳＰＥＣＴ施行あり	–	–	5.62	–	–
010040x099x00x	非外傷性頭蓋内血腫（脳内出血）　　（非外傷性硬膜下血腫以外）	–	–	19.10	–	–

脳梗塞の患者以外に、事故や転倒などで頭部への外傷を受けた後、約1～2ヶ月後に脳を覆っている硬膜と脳の間に血腫ができる「外傷性慢性硬膜下血腫」の患者が多かったです。
また、脳内出血の患者やＳＰＥＣＴ（シングルホトンエミッションコンピューター断層撮影）を使用した検査目的での入院も多かったです。

■整形外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
160800xx01xxxx	大腿骨頚部骨折等 観血的手術、人工骨頭挿入術等あり	53	29.70	27.09	69.81%	80.74
07040xxx01xxxx	変形性股関節症、大腿骨骨頭壊死等　 人工関節再置換術等あり	32	30.94	23.14	28.13%	63.44
160690xx99xx0x	胸椎、腰椎圧迫骨折	25	20.84	19.94	56.00%	80.44
160760xx97xx0x	前腕の骨折 手術あり	23	5.57	5.21	4.35%	45.83
160720xx01xx0x	上腕骨骨折　骨折観血的手術あり	17	17.53	13.35	35.29%	71.35

大腿骨や腕の骨折で手術を行う患者のほか、変形性股関節症の手術目的や脊椎の圧迫骨折で入院される患者も多いです。
また、継続リハビリのため転院になる患者の割合が多いです。

■皮膚科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
080020xxxxxxxx	帯状疱疹	46	6.67	8.95	0.00%	65.00
080011xx99xxxx	蜂巣炎（蜂窩織炎）	15	8.27	11.73	0.00%	54.67
080007xx010xxx	皮膚の良性新生物　 皮膚・皮下腫瘍摘出術等 あり	–	–	4.14	–	–
080030xxxxxxxx	水痘等	–	–	7.28	–	–
080105xxxxx0xx	重症薬疹	–	–	15.79	–	–

「帯状疱疹」や「蜂巣炎（蜂窩織炎）」での入院が多く、主に抗ウイルス剤または抗生剤等の点滴治療を行いました。
当院では、「皮膚の良性腫瘍」には軟性線維腫、アテローム、脂漏性角化症の病名が該当しており、「重症薬疹」にはスティーブンス・ジョンソン症候群の病名が該当しています。

■泌尿器科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
110070xx0200xx	膀胱癌　経尿道的膀胱悪性腫瘍手術あり	74	3.19	7.31	0.00%	75.96
110200xx02xxxx	前立腺肥大症　 経尿道的前立腺手術あり	45	3.07	9.73	0.00%	74.44
11012xxx020x0x	尿管結石症　 経尿道的尿路結石除去術等あり	15	2.53	5.75	0.00%	65.60
130120xxxxx00x	血液疾患（その他）	–	–	10.09	–	–
11001xxx01x0xx	腎癌　 腎（尿管）悪性腫瘍手術等あり	–	–	12.30	–	–

膀胱癌や前立腺肥大の手術目的で入院する患者が多く、尿管結石を除去した患者や、腎癌の手術目的で入院する患者もいました。
当院では「血液疾患（その他）」には、癌性貧血の病名が該当しており、癌による貧血の改善のため輸血を行う患者が入院されました。

■産婦人科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
140010x199x00x	新生児に関する疾患（帝王切開児症候群、新生児黄疸、早産児等）出生時体重2500ｇ以上	120	6.93	6.18	0.00%	0.00
120070xx02xxxx	卵巣の良性腫瘍 腹腔鏡下による卵巣切除術等あり	42	6.74	6.37	0.00%	46.52
120060xx02xxxx	子宮筋腫　 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等	29	7.34	6.28	0.00%	45.21
120170xx99x0xx	切迫早産等	20	8.95	20.41	15.00%	29.55
120140xxxxxxxx	流産	16	2.06	2.43	0.00%	34.88

産科では、切迫早産のため入院する患者が多く、また、当院で出生した早産児なども入院し経過を診ています。
婦人科疾患では、卵巣のう腫や子宮筋腫の手術をされた患者が多かったです。

■耳鼻咽喉科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
030428xxxxxxxx	突発性難聴	71	8.14	9.18	0.00%	63.17
030240xx99xxxx	扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎	46	5.26	5.48	0.00%	39.63
030350xxxxxxxx	慢性副鼻腔炎	35	7.71	7.23	0.00%	60.71
030390xx99xxxx	顔面神経麻痺	31	7.90	9.45	0.00%	55.58
030230xxxxxxxx	慢性扁桃炎、アデノイド肥大等	29	8.72	8.01	0.00%	21.86

「突発性難聴」、「扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽喉喉頭炎」、「顔面神経麻痺」では主に点滴治療を行いました。
「慢性副鼻腔炎」、「慢性扁桃炎、アデノイド肥大等」では主に手術による治療を行いました。
（扁桃周囲膿瘍では処置を要することがあります）

■循環器内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
050130xx99000x	心不全	67	16.72	17.71	1.49%	79.69
050050xx99100x	狭心症、慢性虚血性心疾患 心臓カテーテル検査等あり	58	3.98	3.03	3.45%	70.91
050050xx02000x	狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術・ステント留置術等あり	32	7.66	4.62	0.00%	70.22
050130xx99020x	心不全 ＳＰＥＣＴ施行あり	24	25.08	24.77	8.33%	74.42
050050xx9903xx	狭心症、慢性虚血性心疾患 ＳＰＥＣＴ施行あり	22	9.77	10.90	0.00%	72.23

「心不全」の中には、慢性心不全やうっ血性心不全が含まれています。「心不全　ＳＰＥＣＴ施行あり」は、入院中にＳＰＥＣＴ（シングルホトンエミッションコンピューター断層撮影）による検査を行った患者です。
「狭心症　慢性虚血性心疾患　心臓カテーテル検査等あり」には、術後のフォローアップ目的の患者も含まれています。
「狭心症、慢性虚血性心疾患　ＳＰＥＣＴ施行あり」は、ＳＰＥＣＴによる検査目的での入院も含まれています。

■消化器内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
060340xx03x00x	総胆管結石、総胆管結石性胆管炎、胆管炎等　胆道ステント留置術、内視鏡的胆道結石除去術等あり	60	9.77	10.61	5.00%	74.05
150020xxxxx0xx	細菌性腸炎等	32	6.59	7.27	0.00%	42.84
060210xx99000x	イレウス	31	7.00	8.98	0.00%	62.16
060190xx99x0xx	虚血性腸炎等	29	7.90	9.06	3.45%	71.21
060210xx9910xx	イレウス　イレウス用ロングチューブ挿入法あり	29	10.24	13.52	3.45%	64.45

総胆管結石などで手術を行う患者が多いです。
「イレウス」には小腸イレウスや術後癒着性イレウスなどが含まれています。
カンピロバクターやサルモネラなどの細菌性腸炎や虚血性腸炎の患者が多く、これらは主に点滴治療を行いました。

■呼吸器内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
040040xx9910xx	肺癌（肺癌疑いも含む）　気管支鏡検査、肺生検等あり	74	5.97	3.59	1.35%	73.28
040040xx99040x	肺癌　化学療法のみあり	36	12.44	11.99	2.78%	72.19
040200xx99x00x	気胸	28	9.79	9.14	28.57%	44.75
040040xx99000x	肺癌　化学療法や手術等なし	19	36.32	14.60	5.26%	73.68
040110xxxxx0xx	間質性肺炎等	18	23.22	19.65	0.00%	73.72

肺癌の検査目的に気管支鏡検査や生検を行う患者や、化学療法を行った患者が多かったです。
他には気胸や間質性肺炎などの治療を行った患者も多かったです。

■消化器外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
060335xx0210xx	胆石性胆のう炎等　腹腔鏡下胆のう摘出術あり（胆管ドレナージあり）	59	8.97	20.74	0.00%	61.64
060035xx0101xx	結腸癌　結腸切除術（腹腔鏡下含む）あり　中心静脈注射あり	24	19.96	30.71	4.17%	71.88
060150xx99xx0x	虫垂炎 手術なし	16	5.75	7.01	0.00%	41.63
060335xx02000x	胆石性胆のう炎等　腹腔鏡下胆のう摘出術あり（胆管ドレナージなし）	16	5.50	7.40	0.00%	58.25
060245xx97xxxx	内痔核 手術あり	14	6.00	5.71	0.00%	59.79

「胆石性胆のう炎」や「結腸癌」、「内痔核」で手術をした患者が多かったです。
虫垂炎で抗生剤による点滴治療を行った患者が多くいました。虫垂炎は術式によってＤＰＣコードが異なるため上記の表にはあがっていませんが、手術をする患者も多くいます。

■乳腺・内分泌外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
090010xx02x0xx	乳癌　 乳腺悪性腫瘍手術（乳腺全摘術）等あり	34	10.09	10.15	0.00%	64.74
090010xx03x0xx	乳癌　 乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清なし）あり	30	6.47	6.37	0.00%	63.50
090010xx01x0xx	乳癌　 乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清あり）等あり	25	11.4	11.45	0.00%	65.80
090020xx97xxxx	乳房の良性腫瘍 手術あり	–	–	3.96	–	–
070040xx99x0xx	骨の悪性腫瘍	–	–	12.63	–	–

乳癌の手術は全摘、部分切除および乳房の再建術（形成外科と共診）を行っています。センチネルリンパ節生検を行い転移があれば、わきの下（腋窩）のリンパ節も取り除きます。
他は、乳腺腫瘤などの良性腫瘍の切除を行った患者や、乳癌の骨転移の患者もいました。

■形成外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
080007xx010xxx	皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術等あり	29	4.03	4.14	3.45%	51.21
160200xx0200xx	顔面損傷　 骨折整復固定術等あり	28	4.71	5.60	0.00%	35.36
020230xx97x0xx	眼瞼下垂 手術あり	13	3.85	3.29	0.00%	71.38
080007xx97xxxx	皮膚の良性新生物 　軟部腫瘍摘出術等あり	–	–	6.09	–	–
080006xx01x0xx	皮膚癌（黒色腫以外） 皮膚悪性腫瘍切除術等あり	–	–	8.50	–	–

脂肪腫などの良性腫瘍の手術を行った患者や、眼瞼下垂の手術を行った患者が多かったです。
当院では「顔面損傷」には鼻骨骨折や頬骨骨折の病名が該当しています。これらは整復術を行った患者が多かったです。
皮膚癌等の悪性腫瘍の手術も行っています。皮膚癌には、有棘細胞癌や基底細胞癌等が含まれます。

初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

	初発					再発	病期分類 基準（※）	版数
	Stage I	Stage II	Stage III	Stage IV	不明
胃癌	21	20	–	29	–	–	2	14
大腸癌	15	16	29	13	–	14	2	8
乳癌	44	27	–	–	–	–	2	17
肺癌	–	–	37	38	66	52	2	8
肝癌	–	–	–	–	–	37	2	6

※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約 当院では、5大がん（胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌）すべての治療実績があります。

検診等で早期発見されるケースや、ステージが進行している状態で発見されるケース等様々ですが、
治療にあたっては、ステージや患者の状態等を考慮し、
手術や化学療法などの中から治療を決定することになります。
なお、肺癌の検査目的で入院した患者は、確定診断がつく前に退院となるため、ステージを「不明」で集計しています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

	患者数	平均 在院日数	平均年齢
軽症	53	7.72	49.38
中等症	101	14.50	79.71
重症	18	18.83	80.78
超重症	–	–	–
不明	–	–	–

成人市中肺炎について、A－DROPスコアにより重症度分類を行いました。
A-DROPスコアは年齢や脱水等の５つの因子によりスコアを決定します。

当院は、2次救急病院であるため、救急搬送患者を多く受け入れています。
その中には、入院加療を行う肺炎の患者も多くおられ、軽症患者から重症患者まで幅広く診療を行っています。

【A－DROP】※5点満点　1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点となります。

・Age（年齢）・・・男性70歳以上、女性75歳以上
・Dehydration（脱水）・・・BUN21㎎/dL以上または脱水あり
・Respiration・・・SpO2≦90％（PaO260Torr以下）
・Orientation（意識障害）・・・意識障害あり
・Pressure（収縮期血圧）・・・収縮期血圧90mmHg以下

・軽症・・・0点の場合
・中等症・・・1～2点の場合
・重症・・・3点以上　ただし、意識障害（ショック）であれば1点でも重症とする
・超重症・・・4～5点の場合
・不明・・・Ａ－ＤＲＯＰスコアの各因子が1つでも不明な場合

脳梗塞の患者数等

発症日から	患者数	平均在院日数	平均年齢	転院率
3日以内	73	20.56	75.41	17.65%
その他	12	11.50	75.17	0.00%

脳梗塞を発症日から「3日以内」と、3日目以降を「その他」として集計しました。

脳梗塞は脳の血管が詰まる病気で、起こり方には心臓などから血栓（血のかたまり）が脳まで運ばれる場合（心原性脳梗塞）と、
脳の太い血管が動脈硬化を起こして狭くなる場合（アテローム血栓性脳梗塞）、脳の細い血管が詰まる場合（ラクナ梗塞）があります。
また、脳梗塞では治療後に継続リハビリのため転院する患者もいます。

診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）

■小児科

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K7151	腸重積症整復術　非観血的なもの	14	0.14	2.14	7.14%	1.93
K300	鼓膜切開術	–	–	–	–	–
K368	扁桃周囲膿瘍切開術	–	–	–	–	–
K7212	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ以上）	–	–	–	–	–
–	–	–	–	–	–	–

小児科では「腸重積整復術　非観血的なもの」の手術が多くあります。
他には、膿瘍を切開して膿を出す手術などを行いました。

■脳神経外科

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K164-2	慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術	18	0.33	9.67	5.56%	75.83
K1426	脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（椎弓形成）	–	–	–	–	–
K1421	脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（前方椎体固定）	–	–	–	–	–
K1781	脳血管内手術（１箇所）	–	–	–	–	–
K609-2	経皮的頸動脈ステント留置術	–	–	–	–	–

脳神経外科では、「慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術」が多くあります。
他には、頸椎症性脊椎症などの手術として「脊椎固定術」や、脳動脈瘤にコイルを挿入する「脳血管内手術」などを行いました。

■整形外科

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K0461	骨折観血的手術　肩甲骨，上腕，大腿	63	2.03	21.02	52.38%	76.38
K0462	骨折観血的手術　前腕，下腿，手舟状骨	49	1.96	9.04	24.49%	63.37
K080-6	関節鏡下股関節唇形成術	44	1.50	17.61	6.82%	35.02
K0821	人工関節置換術　肩，股，膝	33	12.67	33.73	27.27%	63.70
K0483	骨内異物（挿入物を含む）除去術　前腕，下腿	31	0.81	2.29	0.00%	50.23

整形外科では「骨折観血的手術」が多く、継続してリハビリを行うために他の病院へ転院するケースもあります。
また、股関節唇損傷などの関節疾患の手術も多く行っています。

■泌尿器科

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K8036ｲ	膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術　電解質溶液利用のもの	76	0.34	2.08	0.00%	76.37
K8411	経尿道的前立腺手術　電解質溶液利用のもの	37	0.22	2.41	0.00%	76.11
K7811	経尿道的尿路結石除去術　レーザーによるもの	14	0.00	1.57	0.00%	64.57
K783-2	経尿道的尿管ステント留置術	13	2.15	13.23	15.38%	73.69
K8412	経尿道的前立腺手術　その他のもの	13	0.00	2.00	0.00%	71.54

泌尿器科では、膀胱癌や前立腺肥大等に対する手術を多く行っています。また、尿管結石の除去術も多く実施しました。
入院当日に手術を行い、一泊二日、二泊三日で退院できるケースが多くあります。

■産婦人科

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K8882	子宮附属器腫瘍摘出術（両側） 腹腔鏡下で行うもの	46	1.24	4.78	0.00%	46.91
K877-2	腹腔鏡下腟式子宮全摘術	22	1.00	6.45	0.00%	46.64
K867	子宮頸部（腟部）切除術	18	1.00	1.00	0.00%	38.33
K872-3	子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術，子宮内膜ポリープ切除術	16	1.00	1.06	0.00%	49.44
K9091	流産手術（妊娠１１週まで）	15	0.00	1.00	0.00%	34.73

産婦人科では、卵巣のう腫などの良性腫瘍や子宮筋腫,子宮内膜ポリープの手術を多く行いました。
また、子宮頚部異形成等に対する「子宮頸部（腟部）切除術」も多く行いました。

■眼科

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K2821ﾛ	水晶体再建術　眼内レンズを挿入する場合　その他のもの	256	0.45	2.96	0.39%	75.63
K2801	硝子体茎顕微鏡下離断術　網膜付着組織を含むもの	21	0.05	6.24	0.00%	71.38
K279	硝子体切除術	–	–	–	–	–
K281	増殖性硝子体網膜症手術	–	–	–	–	–
K2822	水晶体再建術　眼内レンズを挿入しない場合	–	–	–	–	–

眼科の手術は、白内障治療である「水晶体再建術　眼内レンズを挿入する場合　その他のもの」が主です。
他には、網膜前膜等に行う手術である「硝子体茎顕微鏡下離断術　網膜付着組織を含むもの」などを行いました。

■耳鼻咽喉科

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K3772	口蓋扁桃手術　摘出	34	0.97	7.65	0.00%	27.47
K340-5	内視鏡下鼻・副鼻腔手術３型　（選択的（複数洞）副鼻腔手術）	27	0.96	6.00	0.00%	64.26
K368	扁桃周囲膿瘍切開術	14	0.07	5.14	0.00%	39.29
K347	鼻中隔矯正術	–	–	–	–	–
K159	顔面神経減圧手術　乳様突起経由	–	–	–	–	–

耳鼻咽喉科では、慢性扁桃炎等で行う「口蓋扁桃手術　摘出」、慢性副鼻腔炎等で行う「内視鏡下鼻・副鼻腔手術」や扁桃周囲膿瘍への切開術を多く行っています。
他には鼻中隔弯曲症や顔面神経麻痺に対する手術も行いました。

■循環器内科

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K5493	経皮的冠動脈ステント留置術　その他のもの	45	2.51	5.62	0.00%	70.71
K5972	ペースメーカー移植術　経静脈電極の場合	11	7.91	10.36	0.00%	78.64
K5492	経皮的冠動脈ステント留置術　不安定狭心症に対するもの	–	–	–	–	–
K596	体外ペースメーキング術	–	–	–	–	–
K597-2	ペースメーカー交換術	–	–	–	–	–

循環器科は、狭心症や心筋梗塞等で行う「経皮的冠動脈ステント留置術」の他は「ペースメーカ移植術」を行っています。

■消化器内科

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K7211	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術　長径２ｃｍ未満	380	0.37	1.27	0.26%	69.08
K688	内視鏡的胆道ステント留置術	61	1.30	14.00	6.56%	77.11
K654	内視鏡的消化管止血術	37	1.19	12.43	2.70%	71.70
K7212	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術　長径２ｃｍ以上	29	0.90	2.28	0.00%	67.31
K6871	内視鏡的乳頭切開術　乳頭括約筋切開のみのもの	23	1.39	7.39	0.00%	72.43

消化器内科では内視鏡によるポリープ切除術を多く行っています。
他には、総胆管結石性胆管炎や閉塞性黄疸等に対して行う「内視鏡的胆道ステント留置術」、「内視鏡的乳頭切開術」や出血性胃潰瘍等に対する止血術も行っています。

■消化器外科

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K634	腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術	78	0.42	2.22	0.00%	65.27
K672-2	腹腔鏡下胆嚢摘出術	76	1.89	5.67	0.00%	61.18
K719-3	腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術	23	3.83	13.35	4.35%	70.74
K7434	痔核手術（脱肛を含む）　根治手術	20	1.10	3.60	0.00%	60.20
K740-22	腹腔鏡下直腸切除・切断術　低位前方切除術	17	3.24	14.12	0.00%	70.53

消化器外科では、手術侵襲の少ない腹腔鏡下による手術を幅広く行うことを特徴としています。特に鼠径ヘルニアや胆石等に対する手術を多く行っています。
他には、痔核に対する手術が多かったです。

■乳腺・内分泌外科

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K4763	乳腺悪性腫瘍手術　乳房切除術（腋窩部郭清を伴わない）	31	2.16	7.13	0.00%	65.35
K4762	乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わない）	30	2.30	3.17	0.00%	63.50
K4765	乳腺悪性腫瘍手術　乳房切除術（胸筋切除を併施しない　腋窩部郭清を伴う）	16	2.00	8.75	0.00%	67.06
K4764	乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴う）	–	–	–	–	–
K4742	乳腺腫瘍摘出術（長径５ｃｍ以上）	–	–	–	–	–

乳腺・内分泌外科では、悪性腫瘍（癌）の手術を多く扱っています。乳房の切除範囲や腋窩部郭清を行うかによって術式が異なりますので、Kコード・名称を分けて集計しています。

■形成外科

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K333	鼻骨骨折整復固定術	20	0.90	2.25	0.00%	28.85
K2191	眼瞼下垂症手術（眼瞼挙筋前転法）	10	0.10	2.80	0.00%	69.90
K0072	皮膚悪性腫瘍切除術（単純切除）	–	–	–	–	–
K0301	四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術（肩，上腕，前腕，大腿，下腿，躯幹）	–	–	–	–	–
K628	リンパ管吻合術	–	–	–	–	–

形成外科では、鼻骨骨折や眼瞼下垂に対する手術を多く行っています。
皮膚の悪性腫瘍や、良性腫瘍に対する手術、またリンパ浮腫に対する「リンパ管吻合術」を行いました。

その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）

DPC	傷病名	入院契機	症例数	発生率
130100	播種性血管内凝固症候群	同一	–	–
		異なる	–	–
180010	敗血症	同一	23	0.30%
		異なる	22	0.28%
180035	その他の真菌感染症	同一	–	–
		異なる	–	–
180040	手術・処置等の合併症	同一	36	0.46%
		異なる	19	0.24%

DIC（播種性血管内凝固症候群）等の発生率について、入院契機の傷病名と同一の場合、異なる場合に分けて
症例数と発生率を算出しました。
DICは、感染症、悪性腫瘍、産科的疾患など何らかの基礎疾患があって、血管内のさまざまな場所で血液が固まった
「血栓」ができる病気です。
敗血症は、何らかの原因で細菌が血液の中に混入し全身に回り、身体の抵抗力が負けて重い症状に陥った状態です。
「手術・処置等の合併症」の内訳は、手術・処置後の出血・感染症や、カテーテルやステント、人工関節等の挿入物による合併症、造影剤によるアナフィラキシーなどでした。
手術や処置の後や、病気の治療中などに上記のような病気を合併してしまう場合もありますが、迅速に対応しています。

更新履歴

2018/9/27 平成２９年度病院指標を公開しました。